境町立境第二中学校 - 日記・お知らせカテゴリのエントリ

　　卒業生の皆さん，卒業おめでとうございます。心からお祝いいたします。皆さんは本日をもって義務教育の全課程を修了いたします。今，皆さんの脳裏には中学校生活の様々な思い出がよぎっていることと思います。友達のこと，勉強のこと，部活動のことなど，楽しいこと，うれしかったこと，感動したことはもちろん，つらかったこと，悲しかったこと，苦しかったこともあったことでしょう。これらはすべて皆さんが優しく，たくましく，大きくなるための根っこになっていることと確信しています。

境二中の特色はよりよい学校づくりに生徒自らが主体的に活動し，全生徒が力を合わせて取組んでいることです。学年の枠を超えた生徒同士，そして，職員との絆は堅く，学校が一つになって多くの感動が生まれ，いつもさわやかな風が流れていました。

　体育祭，けやき祭などの様々な行事をはじめ，学習，部活動でも三年生のおかげですばらしい成果を見せてくれました。これまでの先輩が築き上げてきたこの二中の伝統をしっかりと受け継ぎながら，二中の誇りを態度で示してくれました。学校は明るく活気にあふれ，本校のキャッチフレーズである「さわやかな風」がいつも流れていました。これからも二中のシンボルであるけやきのようにしっかりと地面に根をはり，強くたくましく優しく大きく伸びていってほしいと思います。

在校生送辞

　先輩方は常に私達後輩のお手本となり，かけがえのないものを残してくれました。

　体育祭では「共」というテーマのもと，入学して間もない１年生と２年生をまとめ，限られた時間の中で最高の体育祭にしようと悩みながらもていねいに指導してくださいました。先輩方の優勝への熱い想いを感じた事を覚えています。体育祭最後の３年生の記念撮影では，さっきまで戦っていた赤・青・黄団のカラーが入り混じり，お互いの健闘をたたえ合いながらカメラに向かうその笑顔はとても清々しく，見習うべき姿だと強く感じました。

　合唱コンクールでは，練習の時から強い意気込みが感じられ，どちらのクラスからも素晴らしい歌声，真剣な表情，クラスの団結力等を目の当たりにし，感動しました。

　このように私達の思い出の中には常に先輩方の存在がありました。何事にも一生懸命で優しい姿から多くを学ぶことができました。これまで先輩方が築き上げてきた境二中の素晴らしい伝統をしっかりと受け継ぎ，輝かしい歴史の１ページを作り上げていけるよう日々懸命に努力していくことを誓います。今まで本当にありがとうございました。先輩方のご健康とご活躍を祈念して送辞といたします。

卒業生答辞

　今，ふと目を閉じると，たくさんの思い出が脳裏を駆け巡ります。３年前，少し大きめの制服に身をつつみ，期待と不安を胸に入学しました。それがついこの前のように感じられます。一面の銀世界を失敗しながらも滑り抜いたスキー宿泊学習。集団行動の大切さを学んだ東京班別活動。京都・奈良で日本の文化や歴史などを，身をもって感じることができた修学旅行。各団が団結しＷ優勝を目指し，切磋琢磨し合った体育祭。ぶつかり合いながらも，絆を深め，最高の仲間たちと歌声を響かせた合唱コンクール。私達の中の思い出は尽きることがありません。

　15年間いつも私達を育てて，支えてくれた，お父さん，お母さん，家族のみんな。私達がこうして卒業を迎えられたのも，学校に行くことができたのも，お母さんが私達を生んでくれたから，お父さんがいつも仕事で家計を助けてくれたからです。いつも頼ってばかりいてごめんなさい。まだまだ未熟ですが，いつか恩返しができるよう，一歩一歩成長していきます。どうか見守っていてください。　毎日の通学路，あたり前のように目にしてきた校舎，にぎやかな教室の笑い声，放課後の部活動の声，あたりまえの日常がもう，あたり前ではなくなってしまいます。全てのものが大切でかけがえのないものでした。大好きな境二中で大好きな先生方と，大好きな友達とずっと一緒にいたいです。もっと境二中で過ごす一瞬一瞬を大切にしてくればよかったと後悔しています。正直まだ卒業したくありません。でも，私達は前に進まなければなりません。この境二中で経験したこと，学んだことが，自分達のこれまでの軌跡であり宝物です。私達は，この境二中の伝統を築くことができたこと，伝統を守るお手伝いができたこと，この場所で卒業することができたことをたいへんうれしく思います。終わりに，境二中のより一層の発展を卒業生一同心より祈念しまして，別れの言葉といたします。